カフェで注文したあと
音羽さんは真剣な顔になる

「で きまったかな?」

「やっぱり 分かってたか」

「だれでも分かるよ」
音羽さんがクスッと笑う
わぁ やっぱ 美人………

って 今日は大事な話だった

「それで 私 女優なりたい」

「本当にいいの?
女優になって それなりに有名になれば
学校もあんまり行けなくなる」

「うん 分かってる
たしかに みんなに毎日会えなくなる
のは さみしい ………
でも 昨日 学校で演じて
もっと…もっと演じたいって思った
だから 私は女優になりたい」