「おい………」
不機嫌すぎて声が低くなってしまった

姫寧も気づいたみたいで
「ごっゴメン…迷惑かけて…」
でも
「俺はそんなことで
怒ってんぢゃねぇんだよ

お前その格好ねらってやってんの?」

「はぁ? 意味わかんなんっ⁉」

姫寧がなにか言うのをさえぎった
おれの口で

イライラした
自覚がないのもわかってる
でも いやだった

そろそろ離してやろうと思って
はなしたら

「なんで?なんでキスするの?
何回も!好きぢゃないくせに‼
………わたしがどんな思いで…」

そぉ行って教室をとびだした
泣きながら………

ちがう…ちがうんだよ
俺はお前のこと…………

気づいたときには教室をとびだしていた

いろんな人にみられるけど
今はどうでもいい

姫寧をおいかける
あいつ 運動神経いいからな
走んのはえぇ

学校を出て いつも歩いている道で
姫寧は減速した

今だ!

そう思って姫寧の手首をつかんだ