リビングのソファに身体を重ねたまま、すっかり私は慎吾くんの抱き枕になっちゃったんだけど。



「………」



べ 別に早く食べられたかったとか、そんなわけじゃないんだけどねっ



ただ、まさか私の上で寝ちゃうとは思わなかったから、どうしていいかわからないって言うか…っ



「……………」



逆に、どうもできないって言うか。



せっかくスゥスウと気持ちよさそに寝てるのをわざわざ起こす気にもなれず、私はおとなしく枕になってあげる事にしたのだ。



(ま…、いっかぁ)







よく効いたエアコンが涼しいんだけど、重なった身体の密着したとこだけがあったかい。



だけどエアコンかけたままうたた寝しちゃったら、風邪引いちゃわないかな。


「もぉっ、世話がかかるなぁっ」




少しでも冷えないようにと思い、私は下になったまま慎吾くんの背中に手をまわし、ゆっくりとさすってあげた。

すると…



「ん……ひなぁ…」



背中の感触に声を漏らした慎吾くんは寝ぼけているのか、私の名前を呼びながらまたそのまま眠りについた。



……………………。


…うわ。
なんかちょっと、かわいいって言うか。


そんな無防備な慎吾くんに、私は思わずその頭もそっと撫でてあげた。



「…ぅ…ん……」



…ひゃー

そういう甘えられ方って、何かキュンときちゃうかもーっ