私と盆子原さんはすぐに軽食屋さんから出ると、タクシーを拾って救急病院へと向かった。
「大丈夫なんですか?」
「とりあえず今は救急車で運ばれて、病院にいるようです。
詳しい事は向こうに行ってからでないと、わからないのですが…っ」
さっきの電話は、その救急病院かららしく。
救命士からの話によると、どうやら道路に飛び出した幼児を庇った慎吾くんが、代わりに車にはねられてしまったとの事なのだ。
さしあたり命に別状はないようだけど、頭を強く打ってしまったようなので、今検査をしているらしい。
事故現場では慎吾くんの荷物から保険証が見つかり、身元はすぐにわかったようだ。
だけど持っていたケータイは事故の関係で壊れてしまったらしく、盆子原さんへの連絡も少し遅れてしまったのだという。
「慎吾…っ」
タクシーの中で、盆子原さんが拳を握りながらフロントガラスの向こうを睨んだ。
そんな私も慎吾くんの容態が気になって、胸の奥がざわついている。
(命に別状はないって言ってたんだもん。きっと大丈夫だよねっ)
――――慎吾くん!!
「大丈夫なんですか?」
「とりあえず今は救急車で運ばれて、病院にいるようです。
詳しい事は向こうに行ってからでないと、わからないのですが…っ」
さっきの電話は、その救急病院かららしく。
救命士からの話によると、どうやら道路に飛び出した幼児を庇った慎吾くんが、代わりに車にはねられてしまったとの事なのだ。
さしあたり命に別状はないようだけど、頭を強く打ってしまったようなので、今検査をしているらしい。
事故現場では慎吾くんの荷物から保険証が見つかり、身元はすぐにわかったようだ。
だけど持っていたケータイは事故の関係で壊れてしまったらしく、盆子原さんへの連絡も少し遅れてしまったのだという。
「慎吾…っ」
タクシーの中で、盆子原さんが拳を握りながらフロントガラスの向こうを睨んだ。
そんな私も慎吾くんの容態が気になって、胸の奥がざわついている。
(命に別状はないって言ってたんだもん。きっと大丈夫だよねっ)
――――慎吾くん!!