ソファの上に身体を重ねたまま、慎吾くんが私の首筋に顔を埋め、手は私の身体を這った。



「ダメっ
ダメったらぁ!」



「…ねぇ、なんで急にそんな事言うのさぁ。
ひな、俺何か悪い事した?」



「………っ」



眉を寄せながら上から私を切なそうに見る慎吾くんに、ズキンとした。



確かに、慎吾くんは悪い事なんて…何もしていない。



それまではこういう事も普通にしてたわけだし、むしろ急に拒んできた私の方が勝手なんだ。




「…違うのっ
あの、実は私ね…その…
慎吾くんよりも、ずっとずっと年上なのっ」



「えー?そんなの知ってるよ。
だって俺、まだ16だもん」



「知ってないよ!
慎吾くんが思ってるより、もっとずっとオバチャンなの!
私…これでも29歳なんだよ!!」




…言っちゃった!


私の、本当の年。



見た目だけなら十分学割だって効きそうな童顔。

背も低いから、ますます子どもみたいに見えちゃう幼児体型。


胸だけはちょっと大きいかもしれないけど、そんなんじゃあ大人っぽい雰囲気なんて全然関係ないもんね。




だから信じられないかもしれないけど、でもこれが現実なんだよ!!