「では、お会計…………あれ?」
早速、お客さんがカウンターに持ってきた惣菜のバーコードを通そうとしたんだけれど。
このお客さんは、確かいつも5~6種類くらいは買ってくれる人だった筈だ。
小山さんが予想するように、台所に立てないような親と同居しているのか、奥さんと離婚してるのか。
それは知らないけれど、少なくとも最近まで代わりにお使いに来ていたらしい子どもさんがいるくらいだから、それなりに食べる量はいるんだろうと思っていた。
だけど今このお客さんがカウンターに持ってきたのは、何故かたった1つだけ。
しかもこれは今日久保店長が考案した、から揚げ肉で作った鶏カツ、タルタルソース付きだ。
「…食べたいものが、もうあんまり残ってなかったですか?」
チラリ
そっと陳列棚の方を見てみたけれど、そんなにガラガラな程でもないようには見える。
「あー…いえ。
今日はちょっと、これだけで」
「そうですか。
では、お会計失礼しまーす」
まさか、家族の誰からも見捨てられ、とうとうこのお客さんも1人きりになっちゃったとか…!?
って!
だから余計な詮索しすぎなんだってばぁ!!
早速、お客さんがカウンターに持ってきた惣菜のバーコードを通そうとしたんだけれど。
このお客さんは、確かいつも5~6種類くらいは買ってくれる人だった筈だ。
小山さんが予想するように、台所に立てないような親と同居しているのか、奥さんと離婚してるのか。
それは知らないけれど、少なくとも最近まで代わりにお使いに来ていたらしい子どもさんがいるくらいだから、それなりに食べる量はいるんだろうと思っていた。
だけど今このお客さんがカウンターに持ってきたのは、何故かたった1つだけ。
しかもこれは今日久保店長が考案した、から揚げ肉で作った鶏カツ、タルタルソース付きだ。
「…食べたいものが、もうあんまり残ってなかったですか?」
チラリ
そっと陳列棚の方を見てみたけれど、そんなにガラガラな程でもないようには見える。
「あー…いえ。
今日はちょっと、これだけで」
「そうですか。
では、お会計失礼しまーす」
まさか、家族の誰からも見捨てられ、とうとうこのお客さんも1人きりになっちゃったとか…!?
って!
だから余計な詮索しすぎなんだってばぁ!!