恥ずかしくって、嬉しくって、顔から熱くなるくらいドキドキしちゃう。



「で でもねっ
私、初めてだから…っ」



「初めて?
じゃ、ひなのバージンもらいっ」



「ぁ…っ」



抱きしめられていた身体がそのまま押され、ふわっとソファに背中が沈んだ。



目の前には、天井を背にした慎吾くんの顔が映る。



「ヤッタね。
実はあの雨の日に初めて見た時から、思ってたんだ」



「…何、を……?」



身体を重ね、両腕で囲まれているだけで、心臓が壊れちゃいそうなくらいドキドキしちゃう。



これからされる事に私、耐えられるのっ!?




「ひなのその魅惑的な胸、触ってみたかったんだ」



「そん…、ぁ――――…っ」



――『その胸に張り付いたTシャツ。男には魅惑的過ぎて困るんだけど?』



――『っ!!?
そ そんなトコ見てたなんてぇ!』












妹尾 雛子

彼氏いない歴、28年だったけど。



とうとう運命だったこの日、生まれて初めて年下の男の子に…


食べられちゃう事になりました――――…!