「うまっ!
チーズがびろーんってなって、マヨネーズがハムと合わさってパンと絶妙なんだって!」
焼けたハムチーズトーストを口にした慎吾くんが、よくわからない説明で誉めてくれた。
つまり美味しいって事だよね。
「じゃあ私(ちょっと片付けしながら)お料理しますから」
「うん うん!楽しみに待ってるよ。
俺、あっちでゲームしてるからね~」
よっぽど美味しかったのかな。
あっという間にハムチーズトーストをペロリと平らげてしまった慎吾くんは、キッチンの向こうに続くリビングの方へと行った。
…リビングには、脱いだパジャマやらシャツやらが所々散乱しているようだけど。
「………………」
…ちょっと片付けが苦手なご家族なのかもしれないな。
ま、とにかく今はキッチンの片付けとお料理に専念しよう。