「いーよ いーよ。
それだけいっぱいできるんだろ?俺めっちゃ食うもんね」



だけど全く気にしてない様子の慎吾くんは、ケロッとした顔で食材をレジ袋に詰め込んだ。



うぅむ。
ならば私は、そのお値段に見合うくらいの料理を作ってあげなくちゃ!



「あっ、袋1つ持ちます!」



エコバッグなんて用意してきてないから、スーパーで購入したレジ袋2つに食材がいっぱいになった。


お野菜も食べさせたいからと、キャベツやカボチャなんかも1玉で買っちゃったから重そうだもん。



「大丈夫だよ、ひな。
2つくらい俺1人で持てるって」



重そうなレジ袋をヒョイと抱える慎吾くんだけど、やっぱり私のせいでこうなったわけだから、1つは持ってあげなくっちゃと思う。



「俺これでも一応、男だよ?
これぐらい持てなきゃ」



「でも!半分は私が原因なんです!
ほら、1つ貸して下さいっ」



私はレジ袋で両手が塞がってる慎吾くんの左側に立つと、荷物を受け取ろうと手を伸ばした。