――11時。
ドキドキ緊張していた初めてのデート?に比べると、幾分落ち着いてきた2回目の待ち合わせ。
熱い日差しから避難するように、待ち合わせ場所である本屋さんの軒下で彼を待つ。
昨日慎吾くんが言ってたように、今日からは世間は夏休みに入っているわけで、この時間には平日よりもずっと本屋さんへ出入りするお客さんも多かった。
そりゃそうと…
「…遅い」
バッグからケータイを取り出して見ると、10分を過ぎている。
前回も遅刻して来ただけあって、今日も十分その可能性はあるなと思ってたけど…。
…あ、来た来た。
特に急いでるような様子もなければ悪びれてる事もなく、軽く手をあげてはあいさつした。
「おはよーっ、ひな。
今日もアッチィね」
素肌にペランペランなTシャツ1枚、膝までの短ズボンを履き、頭はぐしゃぐしゃ、長い前髪は相変わらずM字バングのように分かれている。
このだらしないようなラフさ加減が今時っぽいと言うべきか、単にだらしないだけって言うべきか。
「…おはようって言う時間でもないですけど?」
「え~?だって俺、今起きたばっかだもん」
どうやら、ただの寝起きだったようです。
ドキドキ緊張していた初めてのデート?に比べると、幾分落ち着いてきた2回目の待ち合わせ。
熱い日差しから避難するように、待ち合わせ場所である本屋さんの軒下で彼を待つ。
昨日慎吾くんが言ってたように、今日からは世間は夏休みに入っているわけで、この時間には平日よりもずっと本屋さんへ出入りするお客さんも多かった。
そりゃそうと…
「…遅い」
バッグからケータイを取り出して見ると、10分を過ぎている。
前回も遅刻して来ただけあって、今日も十分その可能性はあるなと思ってたけど…。
…あ、来た来た。
特に急いでるような様子もなければ悪びれてる事もなく、軽く手をあげてはあいさつした。
「おはよーっ、ひな。
今日もアッチィね」
素肌にペランペランなTシャツ1枚、膝までの短ズボンを履き、頭はぐしゃぐしゃ、長い前髪は相変わらずM字バングのように分かれている。
このだらしないようなラフさ加減が今時っぽいと言うべきか、単にだらしないだけって言うべきか。
「…おはようって言う時間でもないですけど?」
「え~?だって俺、今起きたばっかだもん」
どうやら、ただの寝起きだったようです。