「やだなぁ、ひなってば。今日はしゅーぎょー式!
明日から夏休みだよ?」
「………あぁ!」
夏休みだなんて言われて、ようやくハッとした。
そうだ、それで早いうちから学生が彷徨いてたんだ。
社会人になってから、すっかり夏休みなんて言葉から遠ざかっていた。
夏になるとあれほどテンションの上がる言葉だったのに、今じゃ自分は関係なくなってしまったから、私ったら関心すらなくしていたようだね。
「だからまた明日からは、いつもより早い時間に来るからね。
いつものアレ、またヨロシクっ」
「はい、かしこまりまし…………
あっ、明日はアレはちょっとできないって言うかっ」
ついつい了解しそうになったけど、また果たせない約束をしそうになっちゃった。
「…実は私、明日はお休みなんです。
だから、アレは…」
いつも店で出してるサラダは私がいなくても誰かが作るわけだけど。
あのリンゴ入りサラダは私が内緒で作ってるものだから、他の人は作らないもんね。
作らないって言うか、ダメ出しされてるから作れないって言うべきかな。
アレはあくまでも私が個人的にやってる内緒のサービスなんだもんね。
明日から夏休みだよ?」
「………あぁ!」
夏休みだなんて言われて、ようやくハッとした。
そうだ、それで早いうちから学生が彷徨いてたんだ。
社会人になってから、すっかり夏休みなんて言葉から遠ざかっていた。
夏になるとあれほどテンションの上がる言葉だったのに、今じゃ自分は関係なくなってしまったから、私ったら関心すらなくしていたようだね。
「だからまた明日からは、いつもより早い時間に来るからね。
いつものアレ、またヨロシクっ」
「はい、かしこまりまし…………
あっ、明日はアレはちょっとできないって言うかっ」
ついつい了解しそうになったけど、また果たせない約束をしそうになっちゃった。
「…実は私、明日はお休みなんです。
だから、アレは…」
いつも店で出してるサラダは私がいなくても誰かが作るわけだけど。
あのリンゴ入りサラダは私が内緒で作ってるものだから、他の人は作らないもんね。
作らないって言うか、ダメ出しされてるから作れないって言うべきかな。
アレはあくまでも私が個人的にやってる内緒のサービスなんだもんね。