ガタガタと坂を上がっていく。



 ゆっくりと滑り出したかと思うと、ぐんぐんとスピードが上がっていく。







「っき、きゃぁああぁぁっ!」




 落ちた時、私の声が空に響いた。








「大丈夫か?」


 ジェットコースターから降りた私達はすぐにベンチに座った。


「ちょっと待ってて!」


 早瀬は私をおいて、どこかへ走って行ってしまった。






「はい!」






 気がつくと早瀬が私の前にアイスを持って立っていた。


「ありがとう…」


 私がアイスを受け取ると、早瀬は何かに気がついたような顔をして、それからちょっと渋い顔をして言った。