「頭がボーっとするのー」


 酔って少し赤くなった顔をした那緒は凄く色っぽかった。



「ねぇ、早瀬」

「ん?」


 潤んだ目で見つめられて、俺はドキドキと高鳴る胸の鼓動を那緒にバレないよいに願ながら言った。

「早瀬が好きなのにね、素直になれなくてね、ひどいこと言っちゃった…。着物も着てあげたかった。ごめんね…?素直になれなくて」





 那緒が、そんな事言うなんて…ッ!



「ごめんね?」



 那緒が近づいて、俺の胸に倒れ込んだ。



「気にしてないって!」




 そう言うと、那緒は安心したように微笑むと俺に抱きついてきた。



「えぇ!?」

「好き、ま…と」






 那緒はそう言うと、そのまま眠った。