帰りに私は早瀬の家によった。

 何度か会ったことのある早瀬のお母さんは、私を温かく迎えてくれた。



 早瀬の部屋に着いた私は着ていたコートを脱いで床に座った。



「これ、飲まね?」



 早瀬が私にきれいな色のジュースを差し出した。


「何これ」

 飲んでみると、少し苦いような、不思議な味のジュースだった。



「んー、チューハイ?」
 早瀬はのみながら言った。

(※お酒は二十歳からです)

「おいし…」


 初めての味に戸惑いつつも、はまって飲んでしまう私。


 グビグビと飲んでいると、しだいに頭がボーっとしてきた。