「那緒ー!帰ろっ」


「待ってー!」



 私は素早く机の中から荷物を取り出し、鞄につめた。







「ごめんね?待たせて」

 待たせるのは、いつも私。



 だけど早瀬は、

「那緒のそばにいれるならいい」

 って私に言う。





 私、早瀬が前よりもっと好きになったよ。