そこで私はすごく大切な事を知ることになる。





「ごめんなさい、呼び止めたりして」


「いや、別に大丈夫だよ!」





 嫌な沈黙がひろがる。





 ねぇ、何か話てよ…。


「あのね、今日はね…雅人の事で話をしたかったの」



 礼ちゃんは私にこう切り出した。







「「ごめんなさい」」


 私達の声が重なる。






「え?」



 なんで礼ちゃんが謝るの?






「えっと…礼ちゃん、ごめん。約束破って早瀬に会ったりして」



「ううん、私こそごめん。那緒ちゃんの気持ち気づいてたのにあんなこと言って…」






 礼ちゃんは私に教えてくれた。



 2人が付き合ってた頃の事を。