「げほっ…」


「わっ…乃愛…大丈夫?風邪?」


「大丈夫…ありがとう」


雅が見つけてくれたマンションに荷物があった。


雅にも胃癌のことは言ってない。

ほんとに1人で逝きたいから。


日に日に癌におかされてるのがわかる。


病院にも行ってない。



「はぁ…」


具合悪い…。


毎日ベッドに倒れてるだけの生活。


病は気から、

まさにそうだと思った。


藤波先輩は…幸せになってるのかな…?


「あーーーーー……」