リビングの真ん中で、フラフープを回す嘉代さん。
「どうしたのよ?恭が恋しくなっちゃった?」
「……恭が生まれ育ったこの建物すら恋しいです」
「あらー、かなり大変ね」
実は、もう恭が出発してしばらく。
気づいたら日にちだけが過ぎていた。
「ちゃんと食べてるの?もともと細いのに痩せちゃって…」
「なんか…喉を通らなくて」
「こんなかわいい子を…
恭のやつっ、帰ってきたら私がぶん殴ってやるんだから!」
「ありがとうございます」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…