「…泣くなら俺の前で泣け」


「…っ、ふ、ぅっ…」


「………ごめんな…」


あたしは恭の胸にしがみついて子供のように泣きじゃくった。


恭は泣きじゃくるあたしの背中をずっとさすっててくれた。



「…恭っ…あたしを…抱いて、くださいっ…」


「……………」


「恭にっ…愛されたいっ…」


「………めちゃくちゃにすんぞ？」


「いいよっ…もうっ…」


「…………俺はもう乃愛しか愛せないから」


「うんっ…あたしもだよ…」