髪の毛の先から水がぽたぽた落ちて少し火照ったほっぺが恭をさらに色っぽく見せていた。 「…俺乃愛のことすっごい好き」 「へ?」 「他の誰にも渡したくない」 「うん、行かないよ?」 「………乃愛…」 なんか嫌な予感がする。 「俺さ…」 ゴクリと喉がなった。 「…俺……」 なに? 「……ごめん、顔見ないで」 こんな弱々しい恭は初めて。 あたしを胸に押し付けた。 「ねぇ、恭……?」