「乃愛がいてくれればすぐ治るから」


……………仕方、ないなぁ…。


「…うつったらどうするの」


「俺が看病してやるから」


ならうつってもいいかな!


「よし。はい、寝て!」


上半身を起こしてた恭をベッドに倒して取り押さえる。


「濡れタオルで拭くからねー」


「…全身、だろ?」


「背中と脚と顔と腕」


「冷たいなぁ」


「病人は黙っててください」


「…………はい」


恭の体をタオルで拭いてるとやたら静かになった。