愛里を雅に任せてあたしは恭と約束した喫茶店に向かっていた。


「乃愛…!」


「恭」


どうしたのかな?


「どうしたの?」


「乃愛の両親、が…」


両親…?


夢見た直後に…夢ってすごいな。


「………………」


「ごめんな」


なんで恭が謝るの?


「大丈夫だよ」


席にあたしの両親が座っていた。


「……………なんですか」


「………乃愛…娘が、産まれたらしいな」


「産まれましたが」


「会わせて…ほしい」