わかってるくせにーーー!!


「指抜いてよっ!////」


「ん?聞こえなーい」


抵抗しようにも体に力が入らない。


「っや……」


~♪


「あ」


恭のケータイが軽やかに鳴る。


恭のポケットからケータイをスルリと抜き取り、画面を覗く。


《着信 母さん》


母さん だって!


「恭、お母さんみたいだよ?」


「シカト」


………………


出ちゃえ。


「もしもし…?」


『あ、乃愛ちゃん?』