一旦離れ、俺の唇を伏し目がちに見つめる。 ………………なんか悪いものでも食べた? 「乃愛」 「………ん…?」 ぐいっと唇を近づけ、今度は俺が攻めてやる。 「…、きゃ」 乃愛を俺と壁の間に挟んで唇をひたすら貪る。 「…っ…」 やっぱこうじゃなきゃな。 「あーっ、見てママ、お兄ちゃんたちちゅーしてるー!」 …………… 俺らを指差してはしゃぐ子どもが1人。 「ちゅっ、ちゅーなんて ししっしてないよっ!」