いつもと違う匂いが鼻をかすめ、隣にいるのが乃愛かわからなくなりそうだ。


いつも下ろしてる髪は頭のてっぺんで丸まってるし。


「乃愛」


「わ~~~~!クリオネ!!」


……出た、このパターン。


「恭見てっ!天使だって!」


「……ものを食べるときは天使じゃねーよ、こいつ」


「えー…てゆうか、ちっちゃすぎてよく見えないね」


「確かにな」


「きゃっ!」


お?


乃愛が視界から消えた。


「いったーい…」