世間の男はそう思うだろう。 いつも涙目だし? 男を上目遣いで見るし? よくよく考えてみるとこいつの存在は世間の男どもの理性の補助を脅かすものだと思う。 俺は対象外、だけど。 理性の保持とか、してねーし(笑) 「って…あれ、乃愛?」 目の前には空になった皿。 乃愛がいない。 「乃愛?」 「わぁ~~~!!」 この声は… 浴室から? 「どうした?」 「恭っ、見て見てっ」 タオル一枚に身を包み、飛び跳ねる彼女。