乃愛の分もあったのか。 俺1人で焦って損したわ。 「恭先輩て、朝は小食だよね」 「胃が起きてないからな」 「朝こそ食べなくちゃ~」 乃愛の小さい口はフレンチトーストでいっぱい…。 「ちゃんと噛めよ」 俺が笑うと乃愛は顔を赤くして頷いた。 「…ごちそうさま」 「えっ、もういいの?」 「十分」 朝からがっつり食えねー。 それから準備して、荷物を車に積みこんだ。 「荷物少ないね」