「ん」


雑誌売り場を通り過ぎようとしたあたしの足がピタリと止まる。


《'ark'若手イケメン社長 藤波恭》


これは買うしかない!


サッとカゴに入れて、レジに向かった。





「………………」


表紙で笑う恭先輩とソファーの上でしばらくにらめっこ。


「……………かっこいい…」


ページをめくった。


《老若男女構わず人気の'ark'。 今回はその ark の社長、藤波恭さんにお来しいただきました!》