大きな白い箱から顔を出した チョコケーキ。


「乃愛ちゃんはチョコ、雅はショートだもんね」


あたしの誕生日と雅の誕生日には色違いのケーキが現れるんだ。


まるで親のように接してくれる雅の両親が大好きだった。




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そして23歳の今。


もうすぐ5月12日。


恭先輩、相手してくれるかな?


なんて考えながら食材をカゴに入れる。


「今日は肉じゃがかな…」


定番だけどあんまり作ったことないし。