「あの…これ…ケーキなんですけどあたし、チーズケーキ苦手なので」 「あら、ありがとね」 「雪、ケーキ出そうか」 「あ、そうしよっか!彰宏、ついでに包丁持ってきて」 名前で呼び合う仲良しな両親。 「雅はジュース用意してね」 「はーい」 「乃愛ちゃんも!フォークの場所わかる?」 「持ってきます」 雅とあたしを同じように扱ってくれる。 それが嬉しくて仕方がなかった。 「ほら」 「「…わあ…!」」