母親が目を見開く。

…なんで山姥なの?

わたしお婆ちゃんじゃないのに。
それに今どき山姥ってねぇ。

嫌そうに愚痴をこぼす。

今の彼女を消し去るには…
人間じゃだめなんだ。

普通の相手じゃあいつの心に届かない。

冗談で言ってるんじゃない、
そう理解してくれた母親は…

山姥としてちせとやり取りしてくれた。

おれが言うとおりメッセージを打ってくれた。

そして…

何度かのやり取りで目的は果たせた。

はい、ちゃんと呼び出したわよ。
これでよかったのね。

で、わたしが彼女に会って…

あなたが消えたわけ、目が見えなくなったことを伝えたらいいのね。