心がカラカラと音をたてる。

大切なひとの人生を、変えてしまった。

そして、いま彼女を死に導いている。

死のカウントダウン…
おれのせいで、愛するひとを殺す。

おれがあのとき声をかけたせいで。

母親は冷静にしゃべる。

ここまで来たらもう無理でしょ、

少なくともあなたにはもう何もできないんだし。


しばらく考えて出た言葉は、

母さん、おれの分身になって…?

もうおれ母さんにしか頼めないんだっ。

おれがちせを救わないと誰が救うんだよ!

めいっぱいの願いが、

母親に伝わってくれる。

…でも、どうやって?

母さん、書き込みしてくれないかな。

えー、なんて書くのよ?

タイトルは…

山姥より、って。