そのセリフに一瞬、おれは戸惑った。

一緒にいれるのは二週間だけ…

だけど身体は反応する。
おれの手が小さな彼女の手を握る。

やっと、
やっと、
やっと思いを伝えられた。

三年間 の思い。

いやもっと前から抱いてたこの気持ち。

ちせを感じたい、

触れてみたい。

その気持ちは抑えられない。

おれはあの頃と変わらない、
小さな彼女の身体をぎゅっと抱きしめた。

しんとした音楽室には…

ちせのすすり泣く声が反響していた。