時はあっという間に過ぎ、時刻はもう午後4時。

私?
私は今図書館で参考書と格闘中。

え?私じゃない?
蒼希はって?

蒼希は、私の目の前で私を観察中。


その目で見られると何も言えなくなっちゃう。


「なぁ、ひより。まだ怒ってる?」


「別に」


「言い方が怒ってる」


じゃぁ、どういえばいいんだ?!


「ひより」


顔をあげてみると、すごく真剣なまなざしで私を見てくる。


「何?」


「好き、ってなんだ?」


は?!私にそれを聞くかっ!


「好きっていうのは、一般的に相手のことをもっと知りたいって思ったり、相手が全部欲しいとか、そう思ったりすることなんじゃない?
経験したことないからわかんないけど…」


「ふーん」


って、それだけか?!


「じゃぁ俺、





ひよりのこと好きだ」