「ほらまた…」


呆れた目で見つめられる。
きまりが悪くて目を逸らしたら、それを合図に彼が耳に唇を当てきた。



「すぐにそんなこと言えなくしてあげるから」


声の調子を変えて耳元でそう囁かれると、鳥肌が立ってしまった。


「それズルい…」


首筋に舌を這わせながら、慣れた手つきで彼はあたしの服を剥がしていく。


彼が与える刺激に、あたしの体は痺れ、愛撫が激しくなると共に、呼吸は荒くなった。


彼のペースに持っていかれないように、必死に余裕を持とうとして、彼のシャツのボタンをはずす。