「嫉妬…?」


「うん、今日だって誰かと一緒にいたんでしょ?」


「あー…遅くなったの気にした?」


真剣な彼の目が少し怖い。

「先輩のとこか何かでしょ?
だいたい千絵さんの行動パターンは読めてるんだから」


図星で何も返せない。


「ほらね。
俺が口出しできることじゃないし、千絵さんがどこにいようと別にいいんだけど…
なぜか今何してるのかなって想像してたら、落ち着いてられなかった」



切ない声でそう囁かれると、またきつく抱き締められた。
それと同時に勝也くんの匂いに包まれて、たまらなくなる。