「もうあとセンターまでは3ヶ月無いからね。
いくら浪人でも、一応真面目に仕事しなきゃとは思ってるし。
だから受験終わるまではしばらくニートだけど、嫌いにならないでね?」


そう言って彼は笑っていた。


…ああ、前に働かない人は嫌いだってあたしが言ったんだった。


「うん、わかった。
何にしろ、無理しすぎないようにね」


「ありがと。
…起きようか」


勝也くんの腕が解かれて、ベッドから抜け出すと、また今日もけだるい一日が始まった。