なんとも言えない気持ちのまま、風呂場を出て、寝室に戻った。

しっかり空気が入れ替わっていたので、先程のような不快感はない。

ベッドに腰掛けて、もう一度勝也くんの顔を見ると、相変わらず苦しそうだ。

だから鞄の中からさっき買った冷却シートをとりだして、

早く元気になってね。

心のなかでそうつぶやきながら、彼の額にはってやった。