また朝が来た。
目を開けると、きれいな寝顔の少年。

毎朝思うけど、この素敵な目覚めはクセになる。

「勝也くん、おはよう」


「んー…」


「起きないと、遅刻するよ?」


すごく気だるそうに、彼が目を開いた。


「やばい…寒い」

この時期に寒いって…熱?

「え、ちょっと…大丈夫?」


急いでベッドから抜け出して、救急箱から体温計を取り出し、彼に渡す。