「先輩、歩いて帰れますから!」 「いいから、おとなしく帰って! じゃあまた明日ね」 べろんべろんになった村上を、無理やりタクシーに押し込んだ。 本当に世話がやける後輩だ。 タクシーが見えなくなるまで見送ると、あたしも駅へと向かった。 夜風が火照った肌を冷やしてくれて心地好い。