「でも村上、一つ誤解してるわよ」


「え?」


「あたしに恋人はいないから」


今度はきょとんとした顔になる。


「あれ?年下の男の子と付き合ってるんじゃないんですか?」


恐ろしい。そんなところまで知られていたなんて…


「あの子はそんなんじゃないから。
それより、あなたはあたしのストーカー?」


「違いますよ!本当に偶然見つけちゃうんですって。先輩目立つから…」

会社の知り合いと生活圏内が重なることに自覚がなさすぎたと反省しすぎた。
さっきまで泣いてたと思ったのにもうへらへら笑っている。
調子狂うなぁ…