またある日だった。



あたしは、ただ理科室の掃除をしていたんだ。


(全然キレイにならない…。)



みんなが遊んで液体が飛び散った机は、拭いても拭いてもシミが取れなかった。




「…よっ…と。」



その時、後ろの窓から声がした。


あたしは振り向かずに話しかける。





「今、掃除の時間だよ?」