突然足音がして、直後、誰かがあたしにぶつかった。

「痛っ」
「ごめん」

あたしと、だれかの謝る声が重なる。

一声。

だけど、甘い声。

あたしは彼の方を見た。

ちょっと可愛い感じのヒト。

あたしは、ドキッとした。

一目惚れした瞬間。

ドアが開いて、聡が出てくる。

「どうかした?」

立ち尽くしてる、あたしに声をかけて、

それから、彼の方を見た。

『ああ』

聡が理解した。

「・・・好きにすればいいよ・・・待ってるから」

聡はつぶやいた。




・・・おわり・・・