「おはよう。」

『ふぁぁぁあ…
 おはようれぇちゃん…。』

『はよ。』

 私、蝶之 麗があいさつ
 するのは、2人…と1人。

 大口開けて欠伸をしたのが、
 緩可愛 愛 -Yurukawa Ai-

こちらも眠そうで…てか
 寝てる…かなりの無口が、
 日向 信 -Hinata Makoto-

私の親友であり、幼なじみであり
 理解者であり、とても大事な人達だ。

 「眠そうね。」

 『だってぇ…夜中にメールが
  やまないんだもん!』

 愛はモテる。ふわふわしてて
 可愛くて、優しくて
 頭がいいから。

 「寝るって言えばいいのに。」

 『せっかくメールしてくれたのに
  可哀想って思っちゃって…。』

 お人好しすぎだ。

 「信もそんな感じかしら。」

 『ん…。女うざい…。
  ──あ、麗と愛は違う』

 「同感。女はうざいわ。
  愛以外。男もうざい。
  もちろん信と──以外。」

 『私は…皆好きかなぁ…。』

 『男がうざいって…
  俺はうざくないよね?』

 「…………おはよう。」

 『おっはよう!!!で、質問の
  答えは?』

 このうざったいのは、
 椎野 翼 -Shiino_Thubasa-
私の……彼氏?

 《おっはよぉん。蝶之さぁぁん
  まぁこぉとぉ~
  彼女と会っちゃったからぁ
  先行くねぇん》

 『あっうん!!バイバイ!!
  ゆみちゃん。』

 ふーんゆみちゃん…か。
 新しい浮気相手かしら。
 その前がななちゃん?
 その前の前がれなちゃん?
 んでその前の前の前が──?
 どんだけいんのよ。

 『──ゃん?──いちゃん!?
  れーいーちゃーん!!!』

 「…何。」

 『質問のへーんg『麗…行こ』

 「…ええ。」

 『えっちょっ待ってよ!!!』
 
 この最悪彼氏が…!!!
 待つわけないでしょ!!