「はぁぁ?!」 「だって、川に河だろ?俺の苗字の早瀬なんか、陸上部にピッタリだろ?なんせ“早い”だからな」 そんな早瀬の言葉に、城川は唖然とするしかなかった。 まさか陸上をしている、しかも同学年の奴の中に、自分のことを知らない奴がいるなんて...。 「取り敢えず、同じ部活な訳だしよろしく」 にっこりと笑う早瀬に、城川はすっかりペースを乱されていた。