そして、次の日を迎えた。


今日もぽかぽか陽気だ。


今日は、哲也と同じ授業があるので、会えるのは確実。

夏帆がいるから、まだ近くに座ったりはできないけど・・・・



恵里は複雑な思いで、大学へ向かった。


1限目、心理学。

大きな階段教室に入るとまだ、数名の生徒しかいなかった。


教授が遅れてくるので、だんだん生徒も遅れてくるようになったのだ・・・・


哲也君、もしかして休んだりしないかな?


そう考え事していると、夏帆が「おはよう」ってやってきた。


「おはよう。昨日どうだったの、あれから?」夏帆が聞いた。


「うん、友達出来て、私入れて7人で居酒屋行ったよ。人生初体験。」恵里は答えた。


「へぇ~いいなぁ~よかったじゃん。私も行きたかったよ。」


そんな話をしていたら、教授がやってきて、授業が始まった。


でも、哲也の姿はない・・・・・