「恵里、電話でたの?」


「出たわ、哲也の番号だったから、おかしいでしょ?」恵里は怒っている。

「何か話したの?」

「まさか、驚いて何も言えませんでしたよ、【久美子さん】」

恵里は嫌味たっぷりに言った。


お母さんは、頭を抱えて、食卓テーブルに座った。


「どういうこと?ちゃんと説明してよ。なんで【久美子さん】なんて呼ぶの?」



恵里は怒りから涙に変わっていった。