「っ…お前……俺を殺す気…？」


「え……？」



ふと顔を上げると天音の顔を見るとほんのり頬が朱に染まっていた。



「…？天音……顔赤いよ…？」


「っ…黙って…」


「えっ…ーっ！！」




瞬間、呼吸ができなくなった。



長く噛み付くような、まるで食べられてしまいそうなキス。



「ふっ…そ…ら…」


「黙って…」



身体の芯から力が抜ける。



呼吸ができない。



天音こそ私を殺す気だ。


そして唇を離され、息もままらない間に耳元で囁かれたのは…




「慧…愛してる…。」




最大級の愛の言葉。




天音。



もう『最後』なんて言わないよ。



だって




君が側にいてくれるから。