パッと顔を永奈の方に向けると永奈はにっこり笑って立ち上がった。
同時に葉山さんも立ち上がり、代金表を手にする。
「今日は俺が奢っとく。天音。お前も逃げんな。」
そう言って二人は出て行ってしまった。
残された私達の間には気まずい空気が立ち込めた。
「……俺らも出よ…」
「…うん…」
――――――――
「…雨苗…。」
ファミレスを出てからお互い一言も話さなかった。
藤咲と私の間には微妙な距離が開いていて、その距離がまるで私達の関係を物語っていた。
でも暫く経ってから藤咲が私の名前を呼んだ。
「…っ…なに…?」
私はビクビクしながら藤咲を見上げた。
何を言われるのか、怖くて怖くて仕方がなかった。
もう好きになってもらえなくていい……
でも
(嫌わないで下さい)
同時に葉山さんも立ち上がり、代金表を手にする。
「今日は俺が奢っとく。天音。お前も逃げんな。」
そう言って二人は出て行ってしまった。
残された私達の間には気まずい空気が立ち込めた。
「……俺らも出よ…」
「…うん…」
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「…雨苗…。」
ファミレスを出てからお互い一言も話さなかった。
藤咲と私の間には微妙な距離が開いていて、その距離がまるで私達の関係を物語っていた。
でも暫く経ってから藤咲が私の名前を呼んだ。
「…っ…なに…?」
私はビクビクしながら藤咲を見上げた。
何を言われるのか、怖くて怖くて仕方がなかった。
もう好きになってもらえなくていい……
でも
(嫌わないで下さい)