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「そういえば、藤咲君今日何で私服なの?学校は?」
「もうテスト休みだから終業式までねぇんだ、うちの学校。」
「え!!いいな!羨まし!私達は今日も授業だったよねー!!」
「うん。ごめん、藤咲。だからサボリだと思ってたよ。」
「雨苗……酷くね?」
しばらく他愛の無い話を楽しんだ。
私は元の調子を取り戻し、あの日以前と同じように話していた。
そしてその中で、今の藤咲を知ることができた……
藤咲は高校でもサッカーを続けていて、葉山さんからキャプテンを引き継いだことや、つい最近引退試合を終えて今は受験勉強に励んでいること。
今の藤咲は私にとって新鮮で、話を聞けるのは楽しかった…。
でも、
嬉しいはずなのに……
ある気持ちが私の中を支配していた……
(それは誰にも知られたくない子供のような感情)
私の中の時計が止まっている間に藤咲の時計は確実に動いていたんだ…
そう思うと自分が滑稽に思えた。
私はあの日から動けない。
「そういえば、藤咲君今日何で私服なの?学校は?」
「もうテスト休みだから終業式までねぇんだ、うちの学校。」
「え!!いいな!羨まし!私達は今日も授業だったよねー!!」
「うん。ごめん、藤咲。だからサボリだと思ってたよ。」
「雨苗……酷くね?」
しばらく他愛の無い話を楽しんだ。
私は元の調子を取り戻し、あの日以前と同じように話していた。
そしてその中で、今の藤咲を知ることができた……
藤咲は高校でもサッカーを続けていて、葉山さんからキャプテンを引き継いだことや、つい最近引退試合を終えて今は受験勉強に励んでいること。
今の藤咲は私にとって新鮮で、話を聞けるのは楽しかった…。
でも、
嬉しいはずなのに……
ある気持ちが私の中を支配していた……
(それは誰にも知られたくない子供のような感情)
私の中の時計が止まっている間に藤咲の時計は確実に動いていたんだ…
そう思うと自分が滑稽に思えた。
私はあの日から動けない。